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"英語スキルを持つ看護師の5つのメリット!国際看護の可能性を探る"

更新日:2023年11月30日


 

息子と一緒 働くママナース

某大学病院の高度救命救急センターに勤務している看護師の熊崎です。集中治療、救急医療の分野で8年間勤めさせて頂きました。新人指導、安全対策委員会、学会などたくさんの経験をさせて頂きました。プライベートではアメリカ人(米軍勤務)と国際結婚しています!今後はアメリカで看護師として働く予定をしています。

 「英語×看護」って最高の組み合わせです!どんなに有名な先生や認定看護師、専門看護師さんでも英語をガッツリ勉強してきた人は少なく、まだまだ穴場ポジションがたくさんあります!英語ができる看護師は、キャリアにおいて、人より100歩前にリード!と言っても過言ではないでしょう。


1.英語力があって得したこと

 入職して疾患や病態を理解するときに、意外と英語が役立って覚えやすかったです。簡単な例でいくと、心臓や頭の部位、人工呼吸器のモードや種類など、日本語で覚えるより英語に馴染みがあったからです。Anterior, Posterior, invasive, positive pressure, frequency, continuous, inspiratory, expiratoryなどなど、派生語もたくさん利用して理解に助かりました。医師はカルテ上、英語で記載することが多かったため、同僚や先輩にこれってどういう意味?と聞かれ、答えることも多々ありました。



2. 多様な患者とのコミュニケーション

 海外出身の患者さんで、英語を話す人は多いです。これまで香港、タイ、ベトナム、フィリピンなど様々な国出身の患者の対応をしました。保険会社との手続きに困る人や、異国間における、ご遺体の搬送方法など、疾患やケア以外のことでも複雑な対応が必要な患者や家族のために、コミュニケーションを取ることができました。特に、救急外来や集中治療では重症患者が多く、患者や家族に不安が生じやすいかと思います。また大人だけではなく患者が子どもであることもあります。英語でも同じ意味でも子ども向けに分かりやすい単語を使うこともあります(例えば「吐く」という単語はvomitですが、子どもにはわからない単語だったので、カジュアルにthrow upを使うと伝わりました)。子どものお母さんは、「あなたの友達、yumi、ナースよ!ちゃんとケアしてくれるから安心してね!」と説明してくれていました。

 宗教的に豚や牛は食べないようにしているという方もいますし、成分レベルまでNGという人もいれば、そこまでstrictではないですと言われることあるので、英語を通して、その人の理解を深めることができます。医師も英語論文を読むので分かる人は多いですが、伝え方が分からないと言われることも多々ありますので、私が翻訳することもありました。異国の地で安心して医療が受けられるように働きかけられるのは自分だけだったので、やりがいを感じました。もちろん、S記録は英語で記載ですよ!


息子と一緒のが外出 働く救急ママナース

3. 最新の医療情報へのアクセス

 「英語論文」と聞くと、とても難しく、敷居が高い感じがしませんか?と同時に読めたらかっこいいな~!と憧れもありますよね!

私が看護師になる前、学校見学や就職活動の場で、「英語ができるの?すごく重宝されるよ!ぜひうちに来て!」といろんなところで声をかけられました。元々、アメリカの大学に入学するために、TOEICではなくTOEFLを勉強していたのんで、いわゆるアカデミックな分野①listening ②reading ③writing ④speakingの4技法を詰め込まれました。

そのおかげで、今や自分が論文を書く時に英論文を調べてみようかな、この理論使えそうだな、など大大大活躍しています。英論文を使うだけで、人と雲泥の差をつけられます!そして、内容自体も興味深い研究が多く、とてもcreativeなものが多いです!

 今アメリカの看護師資格の勉強をしている最中ですが、日本とアメリカの教育レベルの差をとても感じます。アメリカは分業が進んでおり、看護師と一言で言っても、RN(registered nurse)、LPN(licensed practical nurse)、CNA(certified nursing assistant)がいます。その中で、LPNに任せて良い仕事、CNAに任せても良い仕事、ダメな仕事など決まっているので、そこも問われます。あとアメリカでは、「オペ受けにいかなきゃ!」ということはありません。なぜならtransporter という職業があるからです。搬送屋さんです。その分、RNは病態からアセスメントに集中し、ケアする能力がすごく問われます。英語ができるだけで、いろいろな点で比較ができ、楽しいですよ!

4. 看護師としてのキャリアアップ

 職場では前に記した通り、通訳はもちろん、G7サミットの医療チームとして選出されて、参加させて頂きました。クリティカルケア看護学会では、英論文を使用した研究発表を行うことができました。海外の看護を学び、日本への逆輸入も可能です!カンファレンスなどで海外の看護事情を紹介することで、新たな知見を与え、自分がとても影響力のある看護師になることができます。日常では体験できないようなチャンスがたくさん舞い込んできます。個人的には、元同僚の英語講師を務めたり、留学希望の人のために、学校探しからビザの手続きを代行したりしたことがあります!



G7にも英語が話せる看護師として参加

5. 文化的な理解と感受性

 最近、日本では倫理問題に重きを置くようになりましたね。日本の倫理はアメリカと比較し、60年の遅れがあると言われています。アメリカでは治療や検査一つ一つ患者が決めます。またAdvanced Directive, proxy, power of attorneyなどの制度があります。権利を主張する国、個人主義の国という特徴もあり、常に「自分はこうなった時どうしたいか」を考える人が多いように思います。日本ではトラブルを避けるために、患者の家族の意思は?と話題に上がることがありますが、患者本人が主体ということを忘れてはいけません。


看護師 【熊崎友美】



〜STAFFより〜

英語を身につけることにより国際看護師として新たな働き方の選択肢が増えますね。

インタビューを受けて頂きありがとうございました。

熊崎さんの活動・活躍についてはまた追加取材させていただきますので

皆様お楽しみに♪


 

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